ツバメダンス歌詞「金箔」の意味!モチーフ『幸福の王子』と原作小説

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Eテレで放送中のダンス「ツバメ【YOASOBI】」。子どもたちに大人気のダンスとともに、その深い歌詞に大人も心打たれると注目されています。

今回は、「ツバメ」のモチーフとなったお話「幸福な王子」とともに、詩の後半の歌詞「金箔」の意味や込められた願いについて、解説します。

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ツバメ後半の歌詞「金箔」に込められた願いとは?

ツバメの後半で、

きらめく宝石だとか、金箔ではないけれど、こんな風に世界中が鮮やかな愛であふれたなら~

という歌詞があります。

金箔」が歌詞に出てくる歌ってなかなか聞いたことないので、不思議な歌詞だな~と思いますよね。しかも、「宝石や金箔が、どう鮮やかな愛につながるの?」という疑問も出てきます。

この歌詞に出てくる「宝石」や「金箔」は、「ツバメ」のモチーフとなったお話「幸福の王子(幸せの王子・幸せの王子)」に出てくるものです。

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ツバメと モチーフ「幸福な王子(幸せの王子)」の「金箔」

「幸福な王子」の話は、簡単に言えば、金色の王子の像が「自分の持っている宝石や金箔を、無償で貧しい人に分け与え、直接感謝されることもなく、忘れ去られていく。しかし王子は最後まで幸せ。神様はそれを見ていて、命の尽きた後称えられる。」というお話。キリスト教の世界でのお話です。

原作はオスカー・ワイルド。34歳の時の著書です。日本語版では「幸福な王子」「幸せな王子」「幸せの王子」など、微妙にタイトルの表現が変わっています。

無償の愛というと「ぼくの顔をお食べよ!」ぱこっのアンパンマンが有名ですね。アンパンマンはみんなに感謝されるし、正義の味方として信頼されています。

しかし、幸せな王子は、自分の持っている宝石(剣の柄のルビー、両目のサファイア)全身を覆う金箔をすべて貧しい人に捧げても、「ありがとう」と直接感謝されることはありません。

それどころか、宝石や金箔をもらった貧しい人たちは、王子様がくれたことにすら気づいていません。

感謝されることを前程に他人を助けるのではなく、「他人を助けること」そのものに喜びを見出しています。

「金箔」を運び続ける一羽のツバメ

そして、両目のサファイアを失って、目の見えなくなった王子に変わって、世の中の様子を見て周り、王子の金箔を届けてくれるのが、1羽のツバメです。

このツバメは、南の国へ帰る途中、仲間からはぐれ、疲れ果てて、王子の像の足元で休んだことにより、王子に出会います。初めは、寒くなる前に南の国へ帰らなければ!と考えていたツバメですが、王子の頼みをきき、手伝いをするうちに、困っている人を助けることに喜びを見出していきます。

命尽きるまで、王子の像の「金箔」を、はがして運び続ける健気なツバメです。

ツバメも王子同様、誰からも感謝されることはありません。人々は、宝石や金箔を手にしても、ありがたいとは思っても、王子&ツバメの施しとは気づきません。

この「幸せの王子」の話だけだと、「ツバメって他人に奉仕して終わりの人生(鳥生)?」「子どもたちに黙って働け!と押し付けているの?」と思うかもしれません。「幸せの王子」のツバメって、中々に地味な役どころですからね(;一_一)

ところが、この「ツバメ」の歌の誕生には、さらに深い誕生秘話があるのです。

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「ツバメ」の原作小説「小さなツバメの大きな夢」

Eテレで流れている歌「ツバメ」は、「ともに生きる」(SDGs)をテーマに10代の少年少女が書いた物語のコンテストで、グランプリに輝いた「小さなツバメの大きな夢」というお話をもとに、YOASOBIさんが作った歌です。

「小さなツバメの大きな夢」の作者は、15歳の乙月(おとづき)ななさん

乙月ななさんのコメント(一部抜粋)

SDGsについては、学校の探究の授業で取り組んでいて、身近にある問題として捉えていたので、今回の物語を書くにあたっても、特に身構えることはありませんでした。まず、陸の問題、海の問題、いろいろな課題を網羅できる題材を考えるうちに、広い地域を移動するツバメを主人公にすることを思いつき、そこから真っ先に思い浮かんだのが、ツバメが登場する『幸福な王子』の物語でした。SDGsの目指す「全員平等に」という理想がこの物語の中に表れていると思いました。ただ、幸福な王子のように恵まれている一部の人が私財を投じるだけではSDGsの目標は実現しません。何の力も持たない人でも、少しでも目標の実現に向けて動くことが大事だと思います。小さな存在であるツバメが、指示を出してくれる幸福な王子がいなくても、宝石も何も持っていなくても、自分にできることをしよう、と自主的に動く姿を通して、そのメッセージを描きたいと思いました。

~「YOASOBIとつくる未来の歌」より~

15歳とは思えない、思考力、表現力ですね!

小さな存在であるツバメが、指示を出してくれる幸福な王子がいなくても、宝石も何も持っていなくても、自分にできることをしよう、と自主的に動く姿」が後半の歌詞「きらめく宝石だとか、金箔ではないけれど、こんな風に世界中が鮮やかな愛であふれたなら」に表れています。

原作小説「小さなツバメの大きな夢」あらすじ

歌「ツバメ」の原作小説「小さなツバメの大きな夢」のあらすじを紹介します。

アニメーション版の動画と一緒に見ていただくと、より、理解が深まるかと思います。(涙で前が見えなくなるおそれあり?)

1羽のツバメが、たどり着いた先(日本)の児童館で、『幸福な王子』の話を耳にし、誇らしい気持ちになります。

しかし、その後「人間に巣を壊された」ツバメに出会います。

人間の優しい気持ちを信じたいツバメは、巣を壊されてしまったツバメを自分の巣に連れていきます。

そこで、母親に「幸福の王子」の話をする子どもを目にします。(母親と手をつないで歩く子供のシーン)

その子の家を突き止めたツバメは、「幸福を運んでくれるツバメ」を信じているその子のために、仲間とともにスミレの花を届けます(アニメ版の方でこのシーンがありますね!)

ツバメから花喜ぶ姿を見たツバメたちは、人々に花を届けるようになります。

ラストの文章↓

自分の心をほんのちょっとだけ削って、周りに分け与えればいいのだ。ほんのちょっとでいい。あの『幸福な王子』みたいにすべてを犠牲にしなくてもいいから、誰かにほんの少し、手を差し伸べるだけでいい。

それをこの世界の全員が―――人間も、動物も、大人も、子どもも、みんながやったとしたら、この世界は、今よりももっと優しくて、綺麗で、明るくて、幸せになる気がするんだ。

なんて、小さなツバメの大きすぎる夢かもしれないけれど。

ぼくが、なんて言いたいのかっていうとね、

誰でも、誰かの「幸福な王子」になれるってことだよ。

~「小さなツバメの大きな夢」より~

ちなみに歌「ツバメ」のラストは

きらめく宝石だとか金箔ではないけれど
こんな風に世界中が鮮やかな愛であふれたなら~
それが小さな僕の 大きな夢
「誰でも、誰かの『幸福な王子』になれる」の部分はカットされていますが、「ツバメ」の願いが繊細に表現されていますね!
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ツバメ歌詞「金箔」の意味!モチーフ『幸福の王子』と原作小説まとめ

「金箔」は、『幸福な王子』にでてくる。では、『幸福な王子』の話を聞いたツバメが、宝石や金箔はないけれど、人々に花を届けることで、人々をほんの少し幸せにしていく話。

「ツバメ」の歌には、原作小説「小さなツバメの大きな夢」と同様に、「誰でも、誰かの『幸福な王子』になれる」のメッセージが込められています。

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