2023年大河ドラマ「どうする家康」のロゴマークが斬新でかっこいいと評判になっています。
これまでは、大河ドラマのタイトルの文字は「題字」と呼ばれ、「ロゴマーク」と言われるようになったのは「どうする家康」が初。それだけ、「どうする家康」の題字は、デザイン性の高い題字なんですね(^^)/
そもそも「題字」は、誰が書いたもので、どのような意味が込められているのでしょうか?
調べてみると、過去の大河ドラマのロゴマークは、脚本家や、出演する俳優、書道家などが書いていたそうです。今回の「どうする家康」のように、グラフィックデザイナーに依頼するというのは、まれなケース?
筆文字で作成された大河ドラマの題字
大河ドラマの題字(タイトルの文字)でイメージされるのは、「筆で書いた字」ではないでしょうか。筆文字と言っても、プロの書家の方が書く場合もあれば、大河ドラマ制作に携わった人が各パターンもあるようです。
NHKアート作成:1983年「徳川家康」
「徳川家康」の題字は、(株)NHKアートの渡辺裕英(ゆうえい)さん作。渡辺裕英は他にも1980年の「獅子の時代」、1992年の「信長」、1999年の「元禄繚乱」などを手掛けています。古くからタイトルデザインに取り組んでいた方のようです。
脚本家が作成:2000年「葵 徳川3代」
タイトルの文字(題字)は、「葵 徳川三代」脚本のジェームス三木さんが手がけました。「徳」の字がかわいらしいですね。
刻字:1987年「独眼竜正宗」
独創的な文字ですね。書家の長揚石さんが書いた文字を、刻字という技法で表現したものです。
「独眼竜正宗」の字は、古代文字の一つ「篆書体」での表現をはじめは考えていたけれど、現代人にはなじみがなさすぎるので、古代文字風の書体になった。
戦国時代の直筆?!1996年「毛利元就」
大河ドラマ「毛利元就」の題字は、なんと毛利元就さんの直筆サイン!といっても、タイムマシンで戦国時代に行って「サインください」したわけではなく、毛利元就が書いた書状の署名を用いたもの。
毛利元就も、500年も後のドラマのタイトルに自分の直筆が使われるとは思ってもみなかったでしょうね。
特殊な技法で作られた大河ドラマの題字
切り絵:1994年「花の乱」
大河ドラマ「花の乱」は、室町時代の8代将軍足利義政の妻、日野富子の生涯を描いた作品。
題字を手掛けたのは、宮田雅之さん。なんとNHKから依頼を受ける前、大河ドラマの作品タイトルが「花の乱」に決まったという新聞記事を読み、思わず切り絵で「花の乱」の文字を制作。それを知った「花の乱」製作スタッフが、「華麗で繊細な『花の乱』の世界観にぴったり!」「ぜひ大事に使わせてほしい」とオファー!
毎回のサブタイトル文字にも、宮田さんの切り絵が使われていました。
2022年「鎌倉殿の13人」
記憶に新しい「鎌倉殿の13人」。今までの題字に比べると、手抜きなのかと思えるほど、シンプルです。
作成したのはグラフィックデザイナーの佐藤亜沙美さん。
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番組ロゴデザイン 担当#佐藤亜沙美 さん
(グラフィックデザイナー・ブックデザイナー)
のコメント
\#鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/9RGHloQjcP— 2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 (@nhk_kamakura13) July 20, 2021
大河ドラマのタイトルの字(題字)まとめ
初期の題字は筆で書かれたものが主でしたが、最近はデザイン性が重視され、凝ったものになっています!
そして題字には、それぞれの作品のイメージが凝縮されていました。
「どうする家康」のロゴマークにどんな意味が込められているかは、こちらの記事にまとめました!
「どうする家康」は、ただ単に目を引く題字!というだけでなく、家康の生涯・理念などが凝縮されたもの!わくわくするロゴマークですね(^^)/
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