亜細亜大学教授の范雲濤(はん・うんとう)さん。
中国帰国後に行方不明となっているようです。
范雲濤さんとは、何者なのでしょうか。経歴・プロフィールをまとめました。
范雲濤は何者?Wiki風プロフィール
范雲濤さんのプロフィールを見てみましょう。
- 名前:范雲濤
- 読み方:はん・うんとう
- 年齢:61歳
- 国籍:中国
- 職業:大学教授、弁護士
- 所属:亜細亜大学都市創造学部
- 専門:国際法学、政治学
范雲濤教授は、2023年2月に中国に一時帰国した後、消息が分からなくなっています。
范雲濤の学歴
范雲濤(はん・うんとう)教授の学歴は次のように公開されています。
范雲濤の学歴
- 1988年 京都大学大学院 法学研究科 政治学専攻 修士課程修了 修士(政治学)
- 1991年 京都大学大学院 法学研究科 政治学専攻 博士課程単位取得満期退学
- 1995年 京都大学 法学博士
范雲濤さんは、中国の大学ではなく、日本の京都大学で、修士・博士を取得しています。
范雲濤の経歴
范雲濤(はん・うんとう)さんの経歴は、次のように公開されています。
范雲濤の経歴
- 1984年4月~1988年10月 中国上海復旦大学 国際関係学部政治学学科 日本語講座助手
- 1985年10月~1986年10月 京都大学 法学部特別留学(日本語/日本事情研修コース)
- 1987年4月~1990年3月 福井県金井学園 福井工業大学 非常勤講師
- 1991年4月~1994年3月 京都大学 法学部大学院政治学 学科助手。大阪国際大学国際経営学部、龍谷大学法学部・文学部 非常勤講師
- 1994年5月~1996年9月 東京あさひ法律事務所 中国法顧問
- 1999年1月~2001年9月 上海交通大学 法学部 兼任助教授
- 1999年1月~ 中国上海市京達法律事務所を経て上海市朝陽総合法律事務所弁護士。中国復旦大学 日本研究センター 客員研究員。
- 2003年9月~2008年12月 上海市外国貿易大学 WTO研究教育学院 客員教授
范雲濤さんは、京都大学だけではなく、福井県の金井学園や、大阪国際大学、京都の龍谷大学で働いた経歴があります。
また、母国である中国では、出身地・上海にて、上海復旦大学国際関係学部政治学学科の日本語講座助手、上海交通大学法学部兼任助教授、上海市朝陽総合法律事務所弁護士、中国復旦大学日本研究センター の客員研究員、上海市外国貿易大学WTO研究教育学院の客員教授として勤務していた実績があります。
范雲濤にスパイ疑惑?
范雲濤さんは、2023年2月に実家のある上海に行った後、行方不明になったそうです。
中国は昨年7月に改正反スパイ法を施行し、今年5月には改正国家秘密保護法を施行する。外国人や外国と交流のある中国人への取り締まりが強まる恐れがある。悪化している日中関係にさらなる影を落としそうだ。 -共同通信ー
范雲濤さんの失踪には、中国の「改正反スパイ法」という法律が関係しているようです。
「改正反スパイ法」とは?
「改正反スパイ法」とは、何なのでしょうか。
「改正反スパイ法」の目的を見てみましょう。
改正反スパイ法の目的
- 反スパイ活動の強化、スパイ行為の防止・阻止・処罰によって、中国国家の安全を維持すること
そして、中国政府にとっての「スパイ行為」とは、
「スパイ行為」とは
- 国家機密の提供
- 国家の安全と利益に関わる文書、データ、資料、物品の窃取、偵察、買収、不法提供
- 中国国家職員を唆す活動
- 国家機関、秘密に関わる機関若しくは重要情報インフラ等に対するサイバー攻撃、侵入、妨害、制御、破壊等の活動
- 敵に攻撃目標を指示すること
- その他のスパイ活動を行うこと
を指すようです。
范雲濤はスパイ?
范雲濤さんはなぜ、中国政府に「スパイ」と判断されてしまったのでしょうか。
范雲濤さんは、次のような著書を出しています。
范雲濤さんは、中国の経済や政治に精通しており、著書も多数あります。
1998年11月にNHK衛星放送局ワールドニュース番組から取材を受けた際には、在日中国人で日中関係にもっとも活躍している人物5名の内の一人として紹介されています。
范雲濤さんは、中国で失踪した原因は分かりませんが、日本で学者として活躍していたことが、失踪の原因の一つになった可能性も考えられますね。
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